〈七緒〉掲載のコーディネートについて

2015/12/07 mito
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先日発売となりましたきもの雑誌〈七緒〉に

いくつかコーディネートを掲載していただいたのですが、

一番のお気に入りはこの色無地キモノを使ってのコーディネート!

 

2015_11b

もともとkimitoのwebsiteトップページ用に事前にこの組み合わせを考えいたのですが

七緒のコーデは私としてはもう少しカジュアル。

この画像のコーディネートを考えたときのテーマは

”いいとこの女の子がゆるされる範囲でめいっぱいのお洒落”

だったので、上品で、しとやかで、あまり遊び慣れていない感じを出したかったのです。

帯留はkimitoのプチシリーズですが、小さい帯留はとても品がいい。

黒×gold2

プチシリーズの帯留”黒×ゴールド

 

七緒にのせていただいたコーディネートは、これの帯留と帯揚げが違うバージョン。

 

帯揚げは、かなりの頻度で登場するこちら。

kimito コーディネート 七宝 帯留 アクセサリー

 

kimito コーディネート 帯留 七宝

 

ストールを帯揚げに兼用しています。

正絹やポリなどで全身つるつるな素材感になるのがどうしても苦手で

そんなときこの化繊のストールは色味もそうですが、全体をくっと後ろに引いてくれます。

 

そして帯留はkimitoのひとつまみの輝きシリーズ

らくだゴールドの大きいサイズ

 

No.2 らくだゴールド 帯留(大)d

kimito箱は名刺サイズです。なので比べてわかるようにけっこう大きめ。

あ、でも一枚目の縞模様の着姿自撮りで私がつけていますね。

そこまでドーン!とした大きさはありません。

 

大きい帯留はインパクトはもちろん、カジュアルでお洒落度高い!な印象になります。

 

洋装のときでも、華奢なネックレスやリングをつけていると

女性らしい、守ってあげたくなるようなはかなげな雰囲気になりますよね。

反対に、ドーンと目立つ大きなピアスやリングは快活で、元気!明るそう!となることが多い。

和装も洋装も、押えるべきポイントってそこまで変わらない気がします。

 

コーディネートの全貌は本誌でご確認くださいませー!

 

 

七緒に掲載していただくにあたって、取材をしていただいたりして考えて、気づいたことが一つ。

 

なんで着物が好きになったのかなー。洋服より疲れるし、慣れるまで歩きにくいし、準備も片付けも必要だし。

マイナスと感じる部分もある着物がなぜこんなに楽しいのでしょうか。と。

 

もちろん、簡単に挙げられる良いところもいっぱいあります!

着ているだけで人に喜んでもらえることが多いし、会った事の無い祖母のものを普通に着られるとか、

着付けで同じ一枚の着物の印象が大きく変わるとか。

もっともっといっぱいある。

 

けれど私にとって一番しっくりくる好きな理由は

【制限があるから】

だと思うのです。

 

私はお料理でも、3万あげるから良い食材買って美味しい物作って!

と言われるより

冷蔵庫の中にあるもの使って1時間以内で!

のほうがワクワクするし、

 

七宝焼の制作でもあえて自分で制限を設けます。

今日はこのユウヤクとこの技法だけ使って作る!といった具合に。

そうすることで、今までいくつもの新しい表現を生む事ができたと思っています。

 

よく仰っていただくのですが

「kimitoの作品はシリーズでテイストががらっと変わるんですね。」というお言葉。

この理由もそこにあります。

限られた素材や技法にしぼることで、そこに頼った表現になる。

そうすると必然的に私のデザインは素材や技法を活かすためのデザインになる。

「核」とするものを何にするかによって柔らかく反応したいというのが常日頃の制作への考えです。

 

前置きが長くなりましたが着物も洋服より制限が多い。

少し、男の人の洋服のファッションみたい。と思う事もあります。

 

最近はジェンダーレスなものが増えたとはいえ

まだまだ女性の洋服のようにスカートやキュロット(死語?)やらハイヒールやらニーハイブーツやらがない、

男性の洋服。

限られたアイテムしかないが故に、組み合わせや微妙な丈や生地感などなど。

ひとつひとつが行き届かないと、ムズカシイ。

だからお洒落だ!と感じる男の人って少ないのかなーと思います。

ごまかしがききにくいから。

 

着物もそう。基本的なアイテムは限られていて

長着と帯と襦袢半襟と帯留、帯締め、帯揚げ、足袋、草履。

この中でうまーくやりくりしなくちゃいけない。

 

燃えますね!やってやろう!なんて気合いが入ります。

この燃える!という感覚がやってくるのは着物のほうが多い気がします。だから好き。

 

 

長いブログになってしまいましたが、何が言いたいのかというと

着物に興味をもち、帯留を作り始めた20歳のころに初めて買った着物雑誌に

25歳の今の自分が載っていてテンション上がる!

ということでした。笑

 

 

 

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