世田谷ボロ市

2013/02/14 mito

少し前のお話しになります。

作家の未斗です。

 

先月の1月15日、世田谷の「ボロ市」に行って参りました。

このボロ市と いうのは毎年12月15、16日と1月15、16日に曜日は関係なく開催される古い物、古道具、古いおもちゃ(ガラクタのようなものもあって楽しい)、中 古品、骨董品、食べ物の屋台、最近では作家さんの手作りのブースなども見受けられる、約700もの店舗が集結する、なんともたまらなくわくわくするイベン トです。

その日はまだ記憶に新しい大雪に見舞われた成人式の翌日で、路面の為、雪と隣合わせでそれぞれのブースにたつ出展者。そして凍えながらも面白い物を物色しにはるばるおとずれる私たち客。

雪の影響で今回の来客数はいまいち。そして出店者も遠方のかたは雪であきらめざるをえないケースもあったらしく2年ぶりに足を運んだ私にも、少しすっきりとした印象がありました。

 

400年以上続く、歴史ある催しだけあって、着物類も豊富。雪解け水でぬれた地面がオソロシク、着物は羽織ったりする試着が難しく断念しましたが、帯揚げや帯締めはかわいいものを購入することができました。

買い物の楽しみは、そこでくりひろげられる出店者とのやりとり。値下げを要求するのは当然で、めぼしい物が有ったらまず交渉。それだけでなく、例え ば着物についても、素人面してガンガン質問できる絶好のチャンスでもあり、骨董品を扱うお店で知識を披露するのが好きなおいちゃんからいろいろ話を聞くた のしみもあり、他の場所にきちんとした店舗があるプロが出店している場合が多く、勉強になるお話ばかり。実際の距離も、心の距離も近い楽しい場所なので す。

 

しばらく見ていると、高校生のころから20歳くらいまで時々アルバイトをさせてもらっていた琥珀デザイナーのロシアのお姉さんが出店していて、久々の再開。

私がドイツに急遽行く事を決めてしまい携帯解約のため番号が変わり、帰国してからも連絡をとれていなかったのでとても嬉しかった。ただいまとあいさつをし、相変わらずおっきくて変わってなくて、優しそうな笑顔で安心しました。

自分の物を紹介するのは苦手なくせに、人の商品を売るのは上手かったらしく、デパートなどでの催事に参加する際よく声をかけていただいてたので、今でも琥珀に関してのうたい文句はすらすらでてきます。

16歳、まわりの見知らぬ正社員さんに囲まれてデパートの社員食堂でお昼を食べたのは良い経験。国立に彼女が自分のお店を持ったときは土曜日だけ店 番をひとりでまかされた事もあり、素敵なお客様との出会いもあり。もちろん、彼女の作品を販売者として見つめ、お客様にどうすれば良さを伝える事が出来る のかと四苦八苦したのは本当にすばらしい実体験でした。

 

ロシアのお姉さんに別れを告げ、再びさまざまな店を物色。

2回目だったこともあり、この店舗は知ってるなーなんてことも思いつつはたと目に留まったセンスのいい陶器のお店。

約700店舗もある中で、興味深い1店舗をみつけるというのは、自分の好みを再確認するいい作業でもありますね。

そのお店、優しそうな人の良さそうなご夫婦。(60歳代後半に見えたので「老夫婦」と書こうかとおもいましたがなんかその単語の印象が悪い。なぜかしら。)作家ものなんですか?量産品なんですか?かわいいですね素敵ですねとテンション上がってしまい質問攻めにしていたら、

旦那さんが形作って、奥さんが画付けをすると伺って感動。

センスがね、良かったんです。すごく好みでした。

そこで特に気に入って購入したのがこちら。

 

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かわいいピアス。

ピアスってどのアクセサリーよりも遊び心を発揮できると思うので(場所的に独立している気がします。服からはなれているから。)変なモチーフも沢山持っているのですが、カップ型、しかもちゃんと陶器でっていうのが決め手でした。

洋風にも和風にも合わせられそうで早く、ふさがってしまった左耳を空け直して身につけたい。

 

物と人との楽しい出会い、ボロ市を是非おすすめします。

 

ちなみに翌日私は風邪を引き、おもいっきり迷惑をかけてしまったのでくれぐれも温かくしておでかけくださいね。