教える(伝える)難しさ

2013/02/19 

yoheiです。

 

寒い日が続きますが、これぞ2月ですよね。

思えば2月当初に一度だけあった20度超えの日が夢のようです。いや、夢だったのかもしれません。

 

寒さと共に現実に引き戻された僕は、連日あることについて考えています。それは、

 

人に教えたり、伝えたりするには、かなりの労力が伴う、

 

と言うことです。

 

僕の父親は、地元で塾の経営をしており、その道30年のベテランですが、そんな父が僕に「人にもの教えるには、自分がその分野を120%理解していないとダメだ」と教えてくれました。

最近になってその言葉がリフレインしています。

 

些細なことでも人に何かを教えたり伝えたりして、その人に完璧に理解させる為には、自分自身がそのことについて、まず完璧に理解し、その上で、相手の知識や能力に合わせていかに簡潔に伝達出来るかが鍵となると思います。

優れたキャッチコピーは、一言の中に集約された思いが込められ、初見の方でも伝わるように作られています。そして見た人が自主的にその会社や広告内容について調べたりと次の行動に移すまでの魅力を秘めています。

長々と説明し、自分の思いが理解されないのを相手のせいにしてしまう内は、まだまだ自分自身の理解力が不足していると思うべきなのです。

多くの人は、学生時代にテストで高得点を取る努力をしてきて、勉強した分野についての理解力は身につけてきたと思います。

僕が思うに、教える能力は、また別のところにあり、相手の気持ちを考える思いやりが必要になってくるかと思います。

一方的に自分の理解の仕方、考え方を相手に投げたところで、おそらく完璧な伝達は見込めないでしょう。

同じような分野に造詣が深く、知識が近いところにいる相手であれば、察し合ったり、イメージしやすいこともあります。

例えば、ギター演奏者がピアノを学ぶ際に、楽器は違えど同じ音楽と言うカテゴリー内での共通点は多数ある為、勘が頼りになります。

しかし、パソコンを全く触ったことがない人に、インターネットとは何かを説明するのは容易ではありません。

プロバイダーや、光回線、サーチエンジン、クラウド etc…これらの当たり前に使っている言葉が全く通じない相手に理解させる労力は、まさに、

 

半端ない世界です。

 

プレゼンなどで、自分の考えを発表する際にも、自分が知っている知識を淡々と並べただけでは、決して相手の心に伝わることはありません。

 

分からない人に分かってもらう、伝えたい相手に理解してもらう為には、先ず自分自身の知識や理解を深める必要があり、伝える相手のことも十分理解す る。そうやって伝達したものが相手に正しい伝わり方をした時、その人は更なる知識を欲し自主的に何かを見つける行動に移っていく…はずです。笑

 

人に好きになってもらいたかったら、先ずその人を好きになる理論と同じで、相手に理解してもらいたかったら、先ず相手のことを理解しないといけませんね。兎にも角にも、自分からアクションを起こさなくては何も始まらないし、変わらない。

ビジネスと言うより、人としての教訓について改めて考えなおした昨今です。

 

日々反省、日々精進です。